吹奏楽部のどのパートにも必ずいる、各パートをまとめるリーダー。
今回は、パートリーダーが抱え込んでしまいがちな悩みについて考えてみました。
パートリーダーは、それぞれのパートをまとめてくれる大切な存在。
でもこのパートリーダー、実はとっても大変なのです!
部内のリーダー会議に出たり、パート練習のメニューを考えたり、
下級生を教えたりと、やることがいっぱいニャ!
私も小中高とパートリーダーをやってきましたが、部長など他の役職と兼任だったりして忙しく、「自分の練習時間はどこへ…?(+_+)」という時もありました。
立候補してパートリーダーになった人はまだしも、全員がそういう訳でもなく。
なかには、「どうして私がパートリーダーに…?(泣)」という人もいるでしょう。
そこで今回は、「吹奏楽パートリーダーの悩み~一人で抱え込まない為に「辛い」の解決法」について書いてみました。
現役時代を振り返ってみて感じた、パートリーダーの悩みは主に3つです。
これらの悩みをひとりで抱え込まない為に、この記事が、パートリーダーさんの「辛い」を少しでも解決するきっかけになればいいなと思います。
どんなものでも、リーダーとつくものは大変ですよね。
それは、吹奏楽のパートリーダーも同じ。
パートリーダーが抱え込む悩み3つを並べてみます。
パートリーダーの悩み1つ目は、「一番楽器が上手いわけではないのに、パートリーダーになってしまった」というもの。
楽器が上手いから、パートリーダーになれるわけではないニャ!
「パートリーダー=パート内で一番上手に吹ける人」と思っている人もいるようだけど、上手だからといって、必ずしもパートリーダーになれるわけではありません。
なぜならパートリーダーの仕事は、パート内で楽器を教えるだけではないからです。
練習開始時の点呼やリーダー会議の出席、パート内のまとめ役など、パートリーダーの仕事はたくさんあります。
それに楽器を吹くのは得意でも、教えるのは苦手という人も。
その反対に、実力では一番でなくても、教えるのが上手な人もいますよね。
だから、パートリーダー=パート内で一番上手に吹ける人ではないのです。
パートリーダーの悩み2つ目は、「パート内をまとめられない、うまく仕切れない」という、人間関係の悩みによるもの。
これは、もともとリーダー気質ではない人に多い悩みかもしれません。
クラリネットやサックス、パーカッションなどの人数が多いパートは、人数が多い分、気を遣うから大変なのニャ。
そして、パートがまとまらないのをリーダーである自分のせいにして、悩んでしまう人が多いように思います。
パートリーダーの悩み3つ目は、「パート練習のやり方がわからない」などの、練習方法の悩み。
個々のレベルの違いや、その年の課題曲や自由曲によっても、パート練習のやり方は変わってくるニャ。
特に、「もともとリーダーなんて向いてないのに」と思っている人や、「あんまり上手じゃないのにパートリーダーになっちゃった…」という人。
自分に自信が持てないと、パート内で練習方法の指示を出すのさえも、気が重いと感じてしまうのだと思います。
自分の練習もあるのに、パートのことを考えては悩む毎日。
特にコンクールまで日が迫ってくると、練習時間も長くなるし、パートリーダーの悩みも増えるばかりかもしれません(>_<)
そんな時、悩めるパートリーダーさんに言いたいのは。
「ひとりで全部を抱え込もうとしなくていいんだよ」ということです。
だってパートリーダーになる人は、実はとっても努力家なんじゃないかなと思うのです(*^^*)
最高学年が自分しかいなくてやむを得ずなった人も、パート内で推薦されて断れなかった人も。
下級生の時にパートリーダーの先輩を見て、その大変さを知っているはず。
どんな経緯でも大変なのを知っていて引き受けたのだから、パート内で誰よりもがんばり屋さんなのではないかと思います。
パートリーダーが悩みがちな3つを、ひとりで抱え込まないようにするには。
まずは、パート内でリーダーの仕事を割り振ってみましょう。
たとえば、練習開始時の点呼は、パートリーダーでなくてもできますよね。
パートリーダーの他にも同学年がいる場合は、どんどん仕事を分担させましょう^^
パート練習も同じです。
パートリーダーが練習の時に教えたりまとめたりするのが苦手なら、そのパートで一番上手な人(セクションリーダーなど)や、教え方が上手い人にお任せするのが一番です。
誰にだって向き不向きがあるし、得意不得意があります。
パート内で向いている人、得意な人がいるのなら、その人にお願いした方が練習も捗りますよね^^
そして、パートの人間関係で悩んでいる場合。
パート内がまとまらないのを、パートリーダーが自分だけのせいにするのはおかしいと思いませんか?
もしそんなパートがあるなら、そのパートの人たちに「おーい。みんな、パートリーダーに任せきりになってない?」と聞きたいです。
パートリーダーを選んだみんなには、選んだ責任があるのです。
「自分はパートリーダーじゃないから関係ない」なんて思ってはいけないのですよね。
そもそもパートリーダーはパートの代表であって、パート内のことを何でもやってくれる人ではないのです。
だからもし「自分はリーダーとして全然出来ていない」と思っても、どうか自分を責めないで。
立候補でも推薦でも、パートリーダーを決めたのはパートの全員です。
パートのみんなも、「パートリーダー=パート内のことを何でもやってくれる人」なんて思って任せきりにせず、全員でパートリーダーを支え、助けてあげてほしいなと思います。
パートリーダーさんも、頑張り過ぎず、仕事をパート内の他の人たちに振り分けることで、ひとりで抱え込まずに済むようにしてくださいね^^
今回は、「吹奏楽パートリーダーの悩み~一人で抱え込まない為に「辛い」の解決法」について考えてきました。
現役時代を振り返ってみて感じた、パートリーダーの主な悩み3つ。
楽器を吹いていると、喜怒哀楽が出るものです。
楽しい時やうれしい時、辛い時や哀しい時の音は、当然ながら全く違います。
パートリーダーさんがひとりで頑張って悩みを抱えているパートは、それが音にも出てしまうのです。
逆にパートリーダーひとりに任せきりにせず、パート内で仕事を分担し、和気あいあいとした仲の良いパートは、パートみんなの音も表情も豊かです^^
それはもちろん全体合奏した時にも影響するので、バンドの為にはどちらが良いのかは、分かりきっていますよね。
だから、今もしひとりで悩みを抱え込んでしまっているパートリーダーさんがいたら、まずはパート内で話し合ってみましょう。
それが難しいなら、他パートのリーダーや部長・副部長に相談してみてください。
リーダー同士だからこそ、きっとあなたの気持ちを理解して相談に乗ってくれるはずです。
夏のコンクールまで、あと少し。
音楽の楽しさを実感しながら、大会に臨めますように。
毎日パートを引っ張るパートリーダーさんを、心から応援しています!^^