夏といえば、お祭りや花火大会の季節。
毎年7月半ばを過ぎると、柏駅前にはピンクと白の提灯が飾られ、「今年も、柏まつりの季節が来たな」と感じます。
2日間で約70万人が訪れる柏市最大のお祭り【柏まつり】が、今年も2日間行われました。
その中でも吹奏楽ファンには堪らないのが、通称イチカシ(市柏)の名で親しまれている、柏市立柏高等学校の演奏です。
イチカシは、1年間で全国大会5冠を数度成し遂げたこともある、全国大会常連の吹奏楽強豪校。
その全国レベルの演奏を聴けるとあって、毎年柏まつりのイチカシのステージ周辺は、たくさんの人たちで埋め尽くされます。
そこで今回は、柏まつりでのイチカシのステージ演奏について紹介します。
柏まつりでのイチカシの演奏は、その魅力がギュッと凝縮されたパワフルなステージです!
【柏まつり】とは、毎年7月下旬の土日に行われる柏市最大のお祭りで、毎年ほぼ、7月の一番最後の土日に開催されています。
柏まつりの2~3日前になると、柏市からのお知らせが新聞の折込みに入り、各イベントのタイムスケジュールも発表されます。
今年の【柏まつり】の開催日時は、以下の通り。
※【柏まつり】公式サイトはこちらです。
(令和2年の柏まつりは、開催予定日が東京オリンピックの開催時期と重なる為、中止が発表されています。)
昨年は大雨で中止になったイベントもありましたが、今年はお天気に恵まれました!
上記の日程でイチカシが登場する場面はいくつかあるけれど、その魅力がギュッと詰まっているのは、なんと言ってもステージ演奏!
イチカシのステージ演奏は、毎年以下のようになっています。
○イチカシのステージ演奏は、毎年お祭り2日目。西口ステージのトップバッター!
→2019年度の柏まつりは、7月28日(日)13時から14時までの1時間。
この「毎年お祭り2日目、西口ステージのトップバッター」というのは、もう何年も変わっていません。
2年前の姪っ子の時も、20年以上前の私の現役時も、イチカシの出番は「柏まつりの2日目、13時からの西口ステージ」でした。
だから今でも、イチカシの演奏は「柏まつり2日目、13時から柏駅西口ステージ」と、頭の中にインプットされているニャ!
ただイチカシの演奏を聴くには、演奏開始時間ちょうどに行っても「間に合った」とは言えません。
演奏開始前から柏駅西口のステージ周辺は、イチカシの演奏を聴きに来たたくさんの人で溢れかえっているので、前方で演奏を聴きたいのなら、かなり早い時間から場所取りをする必要があります。
2年前の2017年に、イチカシの3年生だった姪っ子。
姪っ子にとっては奏者として最後になる柏まつりのステージを観ようと、早めに柏駅に向かいましたが、西口のステージ前に到着した時には、すでに20人ほどの先客がいました。
その時の時刻は、午前10時半。
ステージ正面の最前列に陣取った方は、朝の9時から場所取りをしたそうです。
朝の9時といえば、演奏開始の4時間前。
毎年イチカシのステージ演奏を最前列で観る為に、その時間からスタンバイしているのだそう。
(イチカシ愛を感じて、OGとしてもうれしくなりました!ヽ(=´▽`=)ノ)
ビデオ撮影が目的だったり、人の波を気にせずに特等席で演奏を聴きたい場合は、遅くても演奏開始の2時間前(午前11時)くらいには、ステージ前で場所取りをした方が良いでしょう。
2年前の当時、10時半に到着した私は、2列目で演奏を観ることができました♪
演奏開始の数時間前から場所取りが行われる、柏まつりでのイチカシのステージ演奏。
演奏が始まるとその場所から身動きが取れなくなってしまうほど、西口ステージ周辺は、たくさんの人たちで埋め尽くされてしまいます。
なぜ柏まつりでの演奏にそんなにたくさんの人が訪れるのかというと、1時間のステージを無料で楽しめるから。
イチカシは年間でたくさんの演奏活動をしていますし、地元柏市の演奏活動には特に力を入れていて、市内の小中学校への訪問演奏や、柏まつり以外の地域イベントでの演奏も精力的に行っています。
けれど小中学校への訪問演奏は関係者以外の方は出入りできないことが多く、地域イベントはその年によって開催日が異なったりして、イチカシの演奏があること自体が周知されていないこともあります。
そう考えると、地元の人たちであってもイチカシの演奏を聴ける機会は多くないのです。
そして、毎年クリスマスの時期に行われる、イチカシの1年間の集大成チャリティーコンサート。
お値段はお手頃だけれど、追加公演をプラスして10回公演を行っても、チケットはすぐに売り切れてしまうので、なかなか手に入るものではありません。
それに比べると、柏まつりは柏市が誇る最大のお祭り。
知名度もあり、毎年7月下旬の土日に行われて、イチカシのステージ演奏もお祭り2日目の13時からと決まっています。
全国大会常連の強豪校の演奏を無料で1時間楽しめるとあって、柏まつりの演奏はイチカシの行事の中でも特に人気なのです。
7月下旬といえば、梅雨明けして夏真っ盛り。
ステージ演奏を楽しみに数時間前から場所取りをしていても、毎年暑さにはへこたれそうになります(+_+)
そんなジリジリと夏の日差しが照りつける13時、待ちに待ったイチカシの演奏が始まります♪
柏まつりでのイチカシの演奏時間は、わずか1時間。
通常のコンサートではきっちり2時間、30曲以上を演奏するイチカシにとって、1時間という演奏時間は短めです。
けれど真夏のうだる暑さの中の演奏と考えると、妥当な時間。
その1時間、集まってくれたお客さんがめいっぱい楽しめるように、耳だけでなく目でも楽しめる演出が盛りだくさんです♪
イチカシのステージ演出の根本は、「観に来てくれたお客さんが、楽しんでくれるかどうか」です。
ご年配の方から子どもまで、お客さんが楽しめる選曲で演奏します。
往年の歌謡曲やジャズのヒットナンバー、流行りのポップス。
それらをただ演奏するのではなく、ダンスや歌などのパフォーマンスで盛り上げます。
今年の演奏で印象的だったのは、ジャズの代表曲である「サム・スカンク・ファンク」と、「チュニジアの夜」の2曲でした。
デザインを一新したパープルを基調とした衣装に、先輩から引き継がれたキレッキレのダンス。
以前、大会の後評で「ぜひ、ブロードウェイで演奏してきてください」と言われたこともある、“吹奏楽のステージ”とは思えないパフォーマンスも、イチカシの魅力のひとつです。
柏まつりの夜のメインイベントに「柏ねぶたパレード」がありますが、イチカシのステージ演奏でも欠かせない曲が「かっぽれねぶた」です。
少しずつ進化を重ね、今では「かっぽれねぶた ver.9」まで成長したこの曲は、歴代のイチカシ生が大切に育て上げた、柏まつりの定番曲。
木管・金管の吹奏楽器に、和太鼓や三味線などの和楽器を取り入れ、ステージ演奏の2・3年生と、ダンス隊の1年生が一体となって会場を盛り上げます。
そして吹奏楽の定番曲として有名な「宝島」、この爽やかなフュージョンナンバーも夏にぴったり。
この曲でもイチカシ流なのは、サックスのソロを1~3年生全員で、前に出て演奏することです♪
アルトサックスからバリトンサックスまで勢揃い、毎年30人超えで奏でられるソロは、見応え&聴き応えアリですよ!
1時間のステージ演奏のラストは、やっぱりこの曲。
生徒がパートごと、それぞれのカラーの布を取り出したら、演奏するのは「テキーラ」しかありません。
イチカシでのこの曲の初演は、確か1994年。
私が中3の時に観たチャリティーコンサートで初めて演奏されて、「私も踊りながらテキーラを吹きたい!」と強く思ったのでした。
あれから25年、すっかりイチカシのコンサートでアンコールの定番となった「テキーラ」は、演奏開始後すぐにお客さんからも手拍子が始まる、愛され曲になりました。
最後に、【柏まつり2019】西口ステージ、イチカシの主な演奏曲は、以下の通り。
ジャズの代表的ナンバーからJポップスに歌謡曲、吹奏楽器と和楽器の融合や、吹奏楽の定番曲まで、視覚と聴覚に響く圧巻のステージでした!
今回は、柏まつりでのイチカシのステージ演奏について紹介しました。
お客さんを楽しませる為の演出が盛りだくさんのイチカシのステージは、「これが吹奏楽?」、「これが高校生の演奏?」と驚かれることも。
今までどこもやったことのないような、吹奏楽の域を超えたパフォーマンスも、イチカシの魅力です。
来年も柏まつりでイチカシのステージを観るのを楽しみにしつつ、まもなく始まるコンクールの様子を見守っていきたいと思います^^