2020年9月26日(土)・27日(日)に柏市民文化会館大ホールで行われた、母校イチカシのオータムコンサートに行ってきました。
今年のオータムコンサートは、コロナの影響で座席数を大幅に減らして行われた為、吹奏楽部の後援会のみに公開されるという、今までにないレアなコンサートとなりました。
演奏を聴くことができたのは、1公演でわずか500人ほど。
後援会に入っていたおかげで、幸運にもそのレアなコンサートを観ることができたので、演奏曲や公演当日の様子をお伝えします♪
イチカシ オータムコンサート2020
今年で第27回目となるオータムコンサートは、毎年秋に柏市民文化会館の大ホールで行われ、クリスマス時期に行われるチャリティーコンサートと同じくらい、イチカシが大切にしている行事です。
例年であれば、白組は、マーチングコンテストの千葉県大会・東関東大会を終え、全国大会への切符を手にしている頃で。
青組は演奏曲(戯曲)が配られ、初めてのお披露目となる場でもあります。(オータムコンサートでの青組は、演奏のみの披露となります。振付け込みの演奏が聴けるのは、管楽コンテストからです。)
赤組もコンクールの東関東大会を終え、全国大会への出場を報告する場でもあります。

オータムコンサートは、毎年それぞれの組の出来栄えを披露する、中間発表のような意味合いがあるニャ。
けれど今年はコロナの影響で、ほぼすべての大会が中止に。
その理由からか、2020年のオータムコンサートは、例年の白組・青組・赤組の組分けがない珍しい公演となりました。
さらに、今回のオータムコンサートもコロナの影響を受け、客席数を500人ほどと大幅に減らして行われた為、イチカシの後援会のみに公開されました。
後援会のみに公開された演奏曲は?
私が観た、26日午後の部の公演の演奏曲は、以下の通りです。
~1年生ステージ~
- ARSENAL
- Bassman’s Holiday
- 海兵隊
- Trombonanza
- テキーラ
(アンサンブル)~リパブリック讃歌~
~3年生ステージ~
- トイズ・パレード
- FINALE from Symphony No.4
- チャルダッシュ(マリンバソロ)
~2・3年生 Aチームステージ~
- ワシントン・ポスト
- つぐない
- BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
- 青春の輝き
- おどるポンポコリン
- 愛は勝つ
- 宝島
~2・3年生 Bチームステージ~
- 麒麟がくる メインテーマ
- 優雅な行進曲
- いつでも夢を
- 負けないで
- リンゴの唄
- 高原列車は行く
- 青い山脈
- ルージュの伝言
- 上を向いて歩こう
- YOUNG MAN (Y.M.C.A.)
- テキーラ
2020年のオータムコンサート演奏曲は、ステージセッティング中のアンサンブルも含めて、計29曲。
例年の白組・青組・赤組というコンクールの組分けのない、珍しいコンサートでした。
イチカシオータムコンサート2020公演
それでは、2020年のオータムコンサートの当日の様子や感想を書いていきますね。
まず、柏市民文化会館に到着すると、大ホール入口での検温があり、ロビーの客席へ続く各ドアの前には、手指の消毒用ジェルが置いてありました。
そして座席へと向かうと、1席ごとに「ソーシャルディスタンスにご協力ください」と書かれた紙が置かれており、今回3枚で申し込んだチケットも座席を1つずつ空けて指定されていて、連れでも隣同士にならないようになっていました。
さらに、飛沫飛散防止の為に客席前方の4列は空席に、イチカシの名物でもある客席通路での演奏やダンスも、感染リスクを避ける為に、オータムコンサートでは行われませんでした。
公演の感想①1年生ステージ
コンサートのトップバッターは、4月に入学して新しくイチカシの仲間入りをした1年生。
例年だと1年生は、GW中の「フレッシュコンサート」でデビューしますが、今年はコロナの影響で延期となり、約1ヶ月前にようやく開催されたそうです。
これから3年間、「イチカシ」の名を背負っていくことになる1年生の中には、高校に入ってから吹奏楽を始める子もいます。
このコロナ禍で練習時間が少ない中、43期生73名は、堂々とした演奏を披露してくれました。
普段は音のピラミッドの底辺を支える、“縁の下の力持ち”的な存在のチューバが主役の「Bassman’s Holiday」では、チューバ隊がステージ前方へ。
今年1年間、ユーフォニアムとチューバを兼任している息子は、重いチューバを立ったまま演奏する1年生の姿に、まずびっくり(*_*)
さらに、前へ出て来て演奏してくれたおかげで音もよく聴き取れたようで、体でリズムを取りながら、楽しそうに聴いていました。
(ここから、ちょっと雑談です。)
コンクール曲など新しい楽譜をもらうと、自分のパートの音を追いかけながらプロの演奏曲を聴いたりするものだけど、息子はユーフォニアムではそれが出来るものの、チューバではまだでした。
もともと譜面を読むのが苦手なこともあってか、管楽コンテストの特別演奏で演奏する曲が配られた時も、曲を聴いてもチューバの音を追えず、少し苦労しているようでした。
でも、今回のオータムコンサートで久しぶりに生の演奏を聴き、しかもステージ前方でチューバの音を聴くことができたからか、帰宅後に自分の楽譜を見ながらYoutubeでコンテスト演奏曲を聴いて、コンサートの時と同じように体でリズムを取りながら、「♪~ボンボン ボボン ボン~♪」と楽しそうにチューバパートを唄っていました。
オータムコンサートで生の演奏を聴いたおかげで、息子なりに何かヒントを得られたようです^^
そして、1年生の演奏曲のラストは「テキーラ」でした。
イチカシといえば「テキーラ」というくらい、私が現役だった20年以上前からのイチカシの定番曲を、43期生の1年生も振り付きで演奏しました。
動きにも演奏にも少しぎこちなさが感じられたけれど、まぁ、それも仕方ないかなと(^_^;)
イチカシのテキーラはテンポも早いから、演奏と振りでとにかく忙しいのです(笑)
これから何度も演奏していくうちに、頭で考えなくても体が勝手に動くようになり、43期生も後輩へと、イチカシのテキーラを引き継いでくれることでしょう^^
1年生の演奏は、まだイチカシならではの“音のふくよかさ”が感じられず、少し物足りなさを覚えたけれど、コロナ禍で練習時間の確保も難しいことを考えれば、まずまずの完成度だったと思います。
2年後、3年生になった時にどんな音色を聞かせてくれるのか、今から楽しみです^^
公演の感想②3年生ステージ
続いての3年生ステージは、2020年全日本吹奏楽コンクールの課題曲、「トイズ・パレード」からスタート。
リズミカルに飛び跳ねるようなメロディーが、“ひっくり返したおもちゃ箱から飛び出したおもちゃ達の、部屋中を動き回る賑やかな様子”を想像させるような、コミカルなマーチでした。
次の曲は「FINALE from Symphony No.4」、チャイコフスキー作曲の交響曲第4番の終楽章。
原曲の管楽器セクションの華やかさはそのままに、吹奏楽用に編曲されたものです。
どちらの曲も、イチカシ特有のダイナミクスレンジ(音の強弱)が加わって、メリハリのついた華やかなイチカシサウンドになっていました。
そして、さすがは3年生。
少し前の1年生の演奏で「物足りない」と感じられた、イチカシらしい“ふくよかな音”が、3年生ステージでは見事に響き渡りました!
公演の感想②2・3年生ステージ
続いては、2・3年生を2つに分けたステージ。
前半の2・3年生のAチームステージでは、タイトルを見ただけだと「何の曲?」という感じだけれど、映画“キル・ビル”でも使用され、テレビなどでもよく流れている「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」(布袋寅泰作曲の「仁義なき戦い」)や、全編に渡り切なさを感じさせるアルトサックスのソロが聴かせどころの、カーペンターズの「青春の輝き」、
そして、30年も前の曲なのに、コロナ禍で混乱に包まれる今の時代にも通じる、前向きな歌詞が印象的なKANの「愛は勝つ」など、イチカシが得意とする幅広いジャンルの曲が演奏されました。
Aチームステージのラストは、吹奏楽経験者なら一度は演奏した事があるほど有名な「宝島」。
これももはや名物となった、アルトサックスからバリトンサックスまで1~3年生のサックスパート全員による、ステージ前でのソロ演奏もあり、イチカシらしいステージが進みます。
アンサンブルを経て最後にステージに立ったのは、2・3年生のBチーム。
2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる メインテーマ」から始まり、幅広い年齢層へ向けて、その時代の流行曲が演奏されました。
現役の高校生が「リンゴの唄」や「高原列車は行く」、「青い山脈」など往年のヒット曲を歌うのも、イチカシのコンサートの魅力のひとつ。
ポップス曲でも特に印象的だった「負けないで」と「上を向いて歩こう」は、「愛は勝つ」と同様に、コロナに負けず前向きに行こうという、強いメッセージが込められた選曲だったように感じました。
そして、2020年のオータムコンサートのラストを飾る曲は、もちろん「テキーラ」。
これもさすがの2・3年生! 先ほどの1年生ステージとは比べ物にならないキレッキレの振付けに、コンガやトランペットのソロなども慣れたもので、これぞイチカシの「テキーラ」と言える圧巻の演奏でした。
ちなみに、柏市内でイチカシの演奏を聴ける機会といえば、毎年7月最後の土日に行われる「柏まつり」があります。
今年はオリンピック開催期間と重なっていた為、早々に開催中止が発表されていましたが、昨年の柏まつりでの演奏の様子を記事にしたので、よかったらご覧ください^^

年末のチャリティーコンサート開催の発表も
さらにコンサート終盤には、イチカシのコンサートには欠かせない司会の太田井先生から、12月のチャリティーコンサートの発表もありました。
「クラシック音楽公演における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」が改定されたことを受け、今年のチャリティーコンサートは、感染予防対策をしっかりと行った上で、例年通り収容定員数 100%で行う事が決定されたそうです。
さらには、イチカシの単独コンサートでは初めてとなる、インターネット配信を予定していることも発表されました!
後援会に入っていたおかげでオータムコンサートを観ることができたけれど、年末のチャリティーコンサートはどうなるのかな?と、かなり気になっていたのです。
チャリティーコンサートは、毎年チケットのほとんどが発売から数日で完売してしまい、追加公演を行うほどの盛況ぶりなので、オータムコンサートのように座席数を減らしての開催となると、観られない人がたくさん出てしまうな…と思っていました。
けれども収容定員数100%で1日2公演、さらにはインターネット配信でも観られるとなると、忙しい年末になかなか柏まで来る機会を作れなかった、遠方に住んでいる方達にも観てもらえるようになり、例年以上にチャリティーを観てもらう機会が増えるので、イチカシをたくさんの方に知ってもらうチャンスだと思います^^
私自身も、何公演かは実際に会場へ足を運ぶとして、残りは家で配信ライブを観るのも良いなぁと考えています♪
まとめ
今回は、2020年9月26日(土)・27日(日)に柏市民文化会館大ホールで行われた、母校イチカシのオータムコンサートの演奏曲や、公演当日の様子をまとめました。
コロナの影響で座席数を大幅に減らして行われた為、吹奏楽部の後援会のみに公開されるという、今までにないレアなコンサートとなりましたが、まだまだ伸び代いっぱいフレッシュな音色の1年生から、2・3年生らしい圧巻のイチカシサウンドまで、幅広いジャンルの演奏曲で楽しむことができました。
次の単独コンサートは、年末に行われるチャリティーコンサート。
例年だと3年生が引退する場でもあり、1年間の集大成になるコンサートです。
インターネット配信も楽しみに、後援会から届くチャリティーコンサートのお知らせを待ちたいと思います♪
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